子どもが、“子どもの日ウイークにしたいこと”の一つにあげた「紙飛行機を作ってとばしたい」を実現するコーナーを設けました。
保育者は、簡単に作れる円筒形の【こいのぼり飛行機】を提案しています。
「どう作るの?」「先生やって!」「これでいいの?」作り方の見本を見ながら作る子もいますが、あちらこちらから「せんせい」「せんせい」と呼ぶ声が。保育士も数名加わって、子どもの声にこたえていました。
「何やってんの?」「こいのぼりひこうき作ってるねん」と、子どもたちが集まり始めました。
友だちが作っているのを見ながら、作り始める子が出てきました。
友だちに教えてあげたり、教えてもらったり。
手伝ってもらいながら、子どもたちが遊びを進めるようになってきました。
こういう姿が増えてくると、もうこのコーナーに保育士は必要ありません。子どもの様子を見ながらそっと抜けました。少し離れたところから見守り、必要に応じて環境を変えたり手助けをしたりして、一人ひとりが十分遊びを楽しめるようにしています。
的があったら遊びが広がりそう。保育士が的を作っています。
的を目がけて飛ばす遊びが始まりました。
子どもの様子を見てひらめいた保育士がタフロープを用意すると、こいのぼりにヒレが付きました。どうやら、タフロープをつけた方が良く飛ぶという話が子どもの間で広がったようです。
「先生見て!」と持ってきた子に保育士が「すごい、かわいいのができたね。リボンもついてる。このリボン、結んで作ってあるやん」と言うと、「そう。自分で結んでん」と、笑顔で答えていました。細かいところを見逃さずにキャッチした保育士の言葉は子どもの自信につながるのでしょう。
子どものやりたい気持ちと、それをくすぐる保育士の願いがかけ合わさって、楽しい時間になりました。
右手に持っているのは自分用。左手に持っているのは小学生のお姉ちゃんにあげる用、だそうです。降園時には「つぶれるからカバンには入れない」と言って、大事そうに両手に持って帰りました。家庭での会話のきっかけになってくれていたらいいな、と思います。