【その1】
4歳児(青色帽子)Aちゃんは、保育士から泥団子の作り方を教わりました。
次の日、Aちゃんがみんなに泥団子の作り方を教えていました。
5歳児(白色帽子)「これでいいの?」Aちゃん「そう。もっと白い砂をかけていくねん。それから、みがくねん」
Aちゃんが5歳児の手を触っていました。5歳児「わかった」
「何をしていたの?」とAちゃんに尋ねると、「これぐらいの強さでみがくってやっててん」
【その2】
3歳児(黄色帽子)Bちゃんが、5歳児Cちゃんと縄跳びをしていました。
Bちゃんは、数回とんで縄に引っかかりました。すると、CちゃんがBちゃんの傍に行き、しゃがみこんだ後、また戻っていきました。何をしたのかと近づいてみると、
Bちゃんの足の所に線が引かれていました。
じっと見ていた私に、Cちゃんが教えてくれました。
「前へ来たら引っかかるから、ここでとんだらいいっていう、しるし」
自分が教わって「わかった」「できた」ことを「こんねんしたらいいよ」と、友だちに教える。教えてもらった子が「わかった」「できた」ことを、また、誰かに教える。教えてもらった友だちが「わかった」「できた」と笑顔になったとき、教えた子も笑顔になる。こうやって子どもたちは、互いに成長していくんだな、と実感した場面でした。