カップに砂を入れて持ってきた1歳児Aちゃんの前に、保育士がタライをひっくり返して置いてあげました。
タライが机になったようですね。その上でカップをひっくり返すと、うまく形になりました。ケーキに見立てた保育士が落ち葉をその上にのせました。
「いただきます」
ケーキを崩したAちゃん。この後、Aちゃんは保育士が置いた落ち葉を持って歩き始めました。
「どこに行くの?気になるわ」と言いながら保育士もAちゃんの後についていきました。
なんと、木の穴(?)に落ち葉を入れていました。
「こんなところに、穴が開いてたの?私、知らなかったわ。上手に入れたね」
こんなふうに一緒に驚いてくれたり、上手ねえと認めてもらったことは、発見した喜びと一緒にAちゃんの心の中に刻まれていくのでしょうね。
さて、この保育士さん。4月に入職したばかりの1年目の保育士です。・・・ということで、インタビュー始めます。
Q 保育士になりたいと思ったきっかけは?
A 中学生の時の職場体験学習で保育園に行ったときに、子どものやりたいことを見守ったり、手助けしたりして いる保育士の姿を見て、良い職業だなと思いました。
Q 保育士になって良かったですか?
A はい。先週はできていなかったことが、今週はできるようになっていたり、言葉が増えてきたなっていう子どもの成長を感じる時に、保育士になって良かったと思います。
Q 保育実習で経験したことと働き始めて経験することに違いがあると思うけれど、難しさを感じることはない?
A 保護者対応や連絡ノートの書き方は実習では学べなかったことなので難しいです。でも、年令が近い先輩や、経験豊富な先輩に相談にのってもらって教えてもらっています。心強いです。
学ぶことがたくさんあるとこたえてくれました。でも、「どこに行くの?気になる」と言って子どもの後を追いかける1年目の保育士の姿から、学んでいる先輩もいると思いますよ。