開設（平成14年4月）より21年が経過したゆめが丘保育園の空調設備は、経年劣化による冷暖房能力の低下と、度重なる故障で修理の頻度が増加していました。

このことからこの度、環境省による令和4年度補正予算二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金が採択されましたので、空調機器の更新及び高機能換気設備の設置工事を施工しました。

【効果】

小さな子どもは、体温調節をする力が発達途中であるため、大人に比べて体温調節が苦手です。室内は空調が効いていて子どもたちにとって快適な温度に保たれていても、換気を行うことで大きな温度変化が起きれば、体調を崩しやすくなります。

今回設置する「高機能換気設備」は、一つの機械で屋外の新鮮な空気を取り込む給気と、室内の汚れた空気を屋外に逃がす排気を同時に行うことができます。また、室内のCO2濃度を検知し、自動で風量を切り替えながら効率的に換気するため、感染対策のためのドアや窓の開放による非効率な換気の必要がなくなり、室温の大きな変化が軽減されます。

感染対策はもちろんですが、効率的な熱交換換気のため冷暖房設備の負荷が軽減され、結果として通常の換気設備を使用するよりも光熱費の節約(省エネルギー)にもつながり、保育園にとってとてもありがたい設備です。

【事業概要】

乳児室系統(1階)、事務室系統(1階)、保育室系統(1階)の室外機、室内機及び換気設備の更新

調理室系統(1階)の室内機及び室外機の更新

• 遊戯室(2階)については、令和2年度に都市ガス振興センターの補助金の採択を受け、停電対応型空調機器へ更新しました。この補助金の交付は、避難所に指定されていることが条件となります。
• 園舎南側の保育室系統(1階増築部分)の空調機については、現在正常作動のため更新しません。